留年した人の就活のお話
就職活動が終わってそこそこ経ちましたんで、就活に対する所感をば。
戦績は、5社エントリー(プレエン除く)の
2社 内定
2社 途中辞退
1社 一次面接敗退
です。
結論から書くと、留年それ自体は不利にならない印象を受けました。
多留はちょっと分かんない。
僕は駅弁大学の大学院生で、専門は就職最強と言われている専攻のひとつです。
成績は平均よりちょっと良いくらい。(成績はあまり関係ない気がします)
学部時代に1留しており、緊張すると馬鹿みたいに汗かきます。
エントリーした企業はほとんど大手です。
バックグラウンドがくそゴミなので、死に体ということで半ばやけくそになってエントリー。
落ち続けてもどこかしらに引っかかるだろうし、引っかかったところが自分にとって相応しい企業だと
考えていました。
ただ今になって思えば、そういった熱のなさのおかげでのびのびと面接に臨めたのだと思います。
一次面接で敗退した企業に行ったとき「お前まじでなにしにきたんだよ」みたいな顔されましたけど。
~面接前~
筆記対策としてはSPI系の本を一冊購入し、一周だけしました。
あとはマイナビ、リクナビのSPIのやつで遊んでただけ。
ESは内容と同じくらい文章構成や適切な語彙の選択を強く意識して書きました。
同じ文章でも言葉の並びが違うだけで印象はガラッと変わりますし、長い文章なのにすらすら頭に入る文章もあります。
他人のESを読むと分かりますが、文章を書けない人って決して少なくないです。すぐに実践できるテクニックもあるので、文章の書き方をサッと勉強するだけでも効果があるかなーと。
あと、留年をESに書くべきかどうかについてですが、留年後に自身の復活を象徴する強めのエピソードが無い限り書かない方が無難かと思います。
面接前にスティグマまみれの満身創痍になるのだけは避けたいです。
また、留年は強烈なスパイスなので、留年をエピソードに盛り込む場合、メインはそれに負けないほど強くなくてはなりません。
しかしながら留年による汚名を返上するにも時間が必要ですので、そういった意味では大学院進学もいいかと。
僕は研究活動を通して人前で話す機会をたくさん貰ったおかげで就活前に上がり症とうまく付き合えるようになりました。
~面接~
どの企業でも留年については当然触れられました。
心象を損ねずに乗り切りたいと思いますが、下手に言い訳せずすぐに留年後に俺はこう頑張った!的な
話に持っていきましょう、
「留年後の俺を見てくれ!」って感じで話しましょう。
面接官はあなたが会社でどんなふうに働くのかイメージしているはずです。
見られているのは、
この人は挫折後どのような行動を取る人なのか
留年と向き合っているか
留年の原因を分析しているか
etc…
ざっくばらんに言うと、
「自身の成長に関心があり、失敗してもそこから立ち上がれる人物」である。
ということが主張できればいいと思います。
その論拠となる客観的な材料がなければ難しいんですけどね…。
あと僕が面接で意識していたのは、質問に対して端的に答えることです。
何かを参考にした訳ではないのですが、
「人と話すんだからテンポ良く言葉のキャッチボールした方がいいでしょ」
と思い、それを意識しました。
もし答えが短すぎたりしても、相手は聞きたいことを聞いてくれますのでその都度答えて徐々に自分の主張を完成させていくイメージ。
聞いてくれないようならはなから関心がないってことでこちらからお祈り。
あと自己分析。
自己分析が重要らしいけど漠然としていて何をやって良いか分からない!
って人も沢山いると思います。
文字通り自己分析をすると、「働きたぐな"い"!!」という気持ちがクッキリとした輪郭をもって
自身の心に顕現するのでおすすめできません。
極論を言えば、ES上の自分についてのみ分析すれば良いです。
「~と考えました」 ➡ 何故?
「~したいと思いました」 ➡ 何故?
のように、自分の文章に疑問を投げかけましょう。
哲学に片足突っ込むくらいの気持ちで相手を納得せしめる自分なりの答えを見付けましょう。
僕は面接時、
質問に答える ➡ 何故 ➡ また答える ➡ 何故 ➡ またまた答える ➡ 何故…
のように、その場で自己分析する羽目になりました。最悪でした。内定貰ったけど。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
ということで、敵を知るのは難しいかもしれないけど己(最低限、ES上の自分)は知っておきましょう。
これは価値観の押しつけになるけど、
「服装とか入退室のマナーなんかで落とすような企業はこちらから願い下げです」
くらいの強かさで就活に臨みましょう。
ストレスが過度にかかった状態だと人ってアホになるんで、力を抜きましょう。
「この留年のおかげで俺は成長したんだ」
そう言えるように前を向いて頑張りましょう。